Analytics 2014 レポートその3
午後のセッション2つ目のセッションは、情報システム部門の方です。
前回の記事と違って、この方がどれほどのメンバーでどんなレベルで分析してるかわかりませんでした。
資料は、かなり非公開らしく、報道関係者含めて撮影禁止!
Analytics 2014 レポートその2 - 猫好きな老体気味SEの備忘録
というわけて、これはちゃんと聞かないといけないな、とはいえ寝落ちリスクも高い時間、、、頑張りましょう。
情報資産をビジネスに生かすための取り組み
株式会社NTTドコモ
白川 貴久子 氏
情報システム部の情報戦略担当
関西でマーケティングの戦略とか、営業やってた
IT知識がない、、、おそらく統計手法やマーケティング手法には長けてて、プログラムを書けないというお話なんだと思います。話っぷりからEXCELで統計解析程度はご自身で対応できそうな、、、
docomoには、モバイル空間統計という研究成果がある!
ビジネスサイドにいた白川さんがデータを活かす目的を明確にしやすいはず
データマイニングは少しかじった
→無理に使うほどでは無かった。
Excelで処理できる程度
今は処理速度が格段に進化
その価値を知りビジネスに生かそうとする企業全体の風土
ドコモの分析組織とは
情報戦略担当は2003年4月に発足
情報資産を活かすための組織
- 分析チーム
- データ抽出チーム
- セキュリティチーム、顧客データ
システム担当
- データ構造知識
- システム活用スキル
ビジネス部門
この2部門と連携
提供後に手戻り
本当に欲しいものだったのか?
ビジネス部門のバックボーンなしに作業
データ項目、データ定義など、何に活かすかを伝えないから。
解約でもいろいろ種類があるので、
分析したいことが伝わらないという問題
→縦組織でよくある話
ヒアリング手法
NGワードは「とりあえず」
更に実作業はプロパーから言われるSEなので、言われたことを予想しながら、疑問も出せないままやって失敗
5年経過後、今は手戻り少なくできている
分析請負ではなく、データ活用のパートナー
期待以上のアウトプットが鍵
社内活用のための組織
電話での対応から、Q&Aボードへ
電話は1人しか対応できない。
名前をデータ分析お助けコーナーに変更
2年前の問い合わせが未回答だったので、活用されなかった。とりあえず、すぐに回答するようにプロセス改善
初動を迅速に!
- 事例発信
- 1人の悩みは全員で共有
分析力を高める取り組み
- 分析事例発表会→4Q毎に地域持ち回り
- 分析設計演習・マーケティングレクチャー
4年継続して、大分意味をなしてきた。
支社発信の内容が全国展開された事例にまで発展
地域の営業を巻き込むことで、化学反応が起こってきた。
繋ぎ役として、継続した。
回を重ねると、発表会だけでは飽きる
マーケティングマインドをもって
分析設計ができる演習を開催
- 戦略編
- 戦術編
- 実践編
ディスカッションさせる
自分がどういうことに偏りがちなのか?を気づかせる
演習させると、出来なくて、
フィードバックで、セオリーを語る
マーケティングセオリーなので、フィードバックの内容は理解できる。
変化を浮き彫りにする工夫
基準、区分、スパンの見方
先を見る
データが膨大だと見落とすので、何が見つけたいのかをちゃんと定義する
なんでそれが必要だったの?
とかの振り返りで迷いが出ないように。
データでわからないこと
- 現場のリアリティを知ること
- 声に耳を傾ける
- 素直に観察する
- 現場の感も大事にする
- 声にならない気持ちを洞察→なりきって考え抜く
"なりきって考え抜く"
これを継続していく
「解約予兆モデル」
99年にやっていてなかなか良かった。
ただ、5ヶ月待たないと予兆が示せなかった。
3ヶ月だと解約予兆がない人も含まれる、という問題があった。
目的は喜んでもらうための分析だということ
施策の響き具合は、すぐに変わっていく
なので、モデルの精度が良くても施策が良ければ、そっちが採用される
故にライトに施策を実行し、繰り返し改善していくのだ!
あとがき
過去の事例でしだか、docomoさんも凄いマーケッティングの勉強をされてて、縦組織の壁も徐々に崩して行ってるのかも?と思わせるような発表でした。
途中でお話があったように、利用者が喜ぶという目的で、組織間の潤滑油としての活動内容をこれからも公開していって欲しいです。
SIerは、この視点が不足してますからね。技術屋全般かもしれないです。