アンケート回答への動線
図書館で見つけた、デザイン的に敷居が低そうな本
- 作者: 菅民郎
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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本の構成は
- 回答の取り方と回答データのタイプ
- 単純集計
- クロス集計
- 相関係数
- CSグラフと改善度指数
- 多変量解析
- 標本設計と統計的推定・検定
- 医療品評価分析
- 化粧品顧客満足度 分析
- 消費者 セグメンテーション分析
アンケートの作り方ということを期待して借りてきましたが、内容はご覧の通り統計解析。
期待していたのは
- アンケートの作り方
- アンケート回答への誘い方
- 分析例
- それを受けてのActionプラン
- その後の効果測定
確かにチェーン店想定で、上記はそれなりに書いてあります。
ただ、アンケート回答への誘い方が書いてなかった。
アンケート回答への誘い方を求めるとは
- アンケート回収ができていないか
- アンケート回収を本気でやってない
しかも、アンケートを回収できないという原因分析もしないと、次のActionも決まらんという、そもそも進めない状況になる。
ここでは、オンラインショップでのアンケートのやり方を
帰りの電車で考えてみよう!
という企画にしました。
アンケートの設置場所
ざっくり下記のようなタイミングが考えられます。
- ショップサイトの訪問時
- 商品をカードに入れた時
- 商品をお気に入りに入れた時
- 商品購入を決定した時
- 商品が届いた時
- 商品を使った時
- リピートして来た時
- リピートを辞めたとき
これは、さすがにモノで釣らないとやってもらえない。
自分がやらないので、それはわかります。
資金ショートなショップは、上記1〜8で回答してもらうように頑張るしかないでしょう。
私の場合、会社の展示会でアンケートをお願いする仕事もしてましたが、モノで釣るのが1番回答率が良いですね。
但し、有効な回答かというと、まともに回答してる人は1%未満。
有効回答のうち受注に繋がるのも100%ではないですが、目的が受注なら人脈の幅を増やしていくというアプローチに切り替えて、チャンスをモノにする事ができますね。
話が逸れましたが、
要するにアンケート回収が大変
ということです。
より確実により正確な回収をしたければ、母数稼ぎではなく、導線として最適なところに絞りたい。
確実なところは、4〜7だろう。
これは、購入を決めたわけだから、その人がなんで選んだかを正確に教えてもらえそう。
それ聞いてどうするか?
リピーターになってもらう
オンラインショップってのは
全国どこからでも買いに来れる
というメリットがあるので、立地とかあんまり関係ない。
要は、自分のショップで購入してくれたという理由を、更にその人向けに「あなただから」という特別な感動を得られるようにするとリピートに繋がると思われる。
マーケティング用語的には、レコメンド。
おもてなし感がまったく無い
顧客数が少ない場合は、そういう地道なおもてなしが重要なんだろう。
あくまで、アンケート回答へのお礼の品物すら出せない場合。
母数がないので、傾向分析は諦めないといけないが、リピーターが口コミして、更にリピーターが増えてくれば、母体は指数関数的な増加になるだろう。
なぜなら、
オンラインショップで購入する人
=ネット環境に慣れてる
=ソーシャルネットでの活動が期待できる人
だから。
買った商品の感想やショップの対応について何かしらの感情が生まれ、誰かに話したくなるはずだ。
ゆえに、まずはリピーターのためのアンケート設置を考えていこう。